患者さんの陰毛を剃ってたら…
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まだ実習生の私にとって技術を習得するのに精一杯の時でした。
その1つ1つの技術を上手に行えるようにとだけしか頭にはありません。
ドキドキしながらさあ、剃毛開始です。
Yさんに横になってもらい、脱いだ下半身をバスタオルで隠しお腹から剃りはじめます。
お腹を剃り始めて3分。
下半身のバスタオルはすでに取られています。
しかし、剃る事に真剣で勉強不足な私はYさんが大変なことになっているなんて知るよしもありません。
しかも3分という時間で。
「うぅぅ・・・・でちゃいますっっ。」<Yさん
Yさんのお腹に顔を近づけて剃っている私。
「ピュ~~~~~~~~~~ッ」
「!!!???」
何か、白いモノが私の目の前ギリギリに飛んでいきました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」<Yさん
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」<私
魔の空白時間。
どうする?!
なんて声かけたらいい??
私はとっさにYさんのお腹に溜まったものをティッシュで拭いてあげました。
ここで気の効いたベテラン看護婦さんなら
「よくあることですよ。大丈夫、人間男性の生理です。これをしなければ手術できませんからね。恥ずかしいのも今のうちです。気にしないでくださいね。(余裕のニッコリ)」
ぐらいの声がかけられるのでしょうが・・・・・・・私にはそんな余裕ありませんでした(涙)
「あ、あの・・・・すいません。少しお待ち下さい。すいませんっっっ。」
逃走~!
耐えられなくなり指導者さんにバトンタッチしてもらいました。